どの業態で開業する?自動車整備工場の種類について解説します!

自動車整備工場建設

一口に自動車整備工場といっても、その種類は多種多様です。今回は代表的な6種類をピックアップしてご紹介します。

業態によって必要な設備も異なるため、開業前・建築前に将来の展望も含めてしっかりと計画を立てておきましょう。

認証工場

地方運輸局長の認証を受け、自動車の「分解整備」を行うことができる整備工場です。ここでの「分解整備」とは、「原動機、動力伝達装置、走行装置、操縦装置、制動装置、連結装置を取り外して行う自動車の整備又は改造」と定められています。
認証を受けるためには作業場の面積や設備が一定の水準を満たす必要があります。認証工場を開業するために必要なものはこちらの記事をご覧ください。

指定工場

認証工場のうち、自社工場内で車検を行えるのが指定工場です。「民間車検場」とも呼ばれ、大手車検チェーンや車検が受けられるカー用品店なども指定工場に該当します。認可に必要な条件が厳しくなるほか、自動車検査員として有資格者を配置する必要があります。開業のハードルは認証工場よりも高くなりますが、その分高度なサービスを提供することができます。

板金塗装工場

事故車の修理がメインの業務となります。ディーラーやその他の整備工場の外注先として作業を請け負うことも多い業態です。塗装ブースを考慮する必要があるため、スペースに余裕を持った設計が必要になります。換気設備や浄化設備に注意を払う必要がありますが、住宅地が近い場合にはそれらの排気口の位置も気を付ける必要があります。

チューニングショップ

一般的な自動車整備工場が点検や修理を主に取り扱っているのに対し、チューニングショップでは改造やチューニングなどのパワーアップを目的とし、より専門的なサービスを提供することになります。
車種ごとの特徴やパーツの特徴を把握し、ユーザーの要望に対してアドバイスを行う必要もあるため、豊富な知識と経験が求められる業態です。
建築の際には、リフトやシャシーダイナモ等のスペースを考慮する必要があります。
かつては未認証工場のチューニングショップも多くありましたが、これから開業する際には認証工場としてスタートしましょう。

コーティング・ディテイリングショップ

近年増加している、車を徹底的にきれいにするためのショップです。コーティングブランドのフランチャイズ店や、オリジナルの洗車・コーティングブランドを展開しているショップも多くあります。
水や薬剤を大量に使用するため、排水性に注意して設計する必要があります。通常の排水能力では排水が追いつかずに逆流したり、建物の基礎を傷めてしまうことにも繋がります。さらに、洗浄力の高い洗剤やコーティングを使用する際は、工場排水等として適切に処理し、環境への配慮も必要になります。
仕上がりの確認をするための照明や、自然光の採光にも工夫が必要になる業態です。

ラッピングショップ

ラッピングショップの場合、認証工場などのような設備は必要としないことも多くなりますが、その分作業場の環境に配慮が必要です。塗装ブースやコーティング系のショップにも言えることですが、チリやほこりの流入・飛散を防ぐ必要があります。そのためには、空気清浄機や集塵機の設置が必要です。静電気を防ぐためには調湿も行う必要があります。
ラッピング用のフィルム等の資材の保管場所の環境にも注意しましょう。

今回は、自動車整備工場のさまざまな業態について解説しました。業態によって必要な設備が異なり、中には後から設置・改修することが難しかったり、費用が高額になってしまうものもあります。

自動車整備工場を建設する際には、将来的な展望も踏まえて設計することをおすすめします。尾瀬開発では実績と経験に基づいたアドバイスが可能です。お気軽にご相談ください。

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